キーワードは 「点から線へ・線から面へ」

 moba2010-02-10-1日刊留萌新聞 連載「’10話題・ひと」に増毛漁組西野憲一組合長が特集されました。
 13年目を迎える増毛の藻場再生活動の代表としてより多くの賛同者を募り、活動の輪を広げる計画で「増毛地区藻場造成保全会」の代表としても今後の目標を語っています。 
 松永勝彦先生の増毛の海岸でのお言葉「点から線へ・線から面へ」忘れません。

時化続く増毛海岸

 増毛沿岸は1月19日から2月7日までの連続の時化。しかし、海の中は確実に春の予感、自然の営みは続いているでしょう。つかの間の凪、小樽海岸からはニシンの吉報が。増毛海岸の海藻もニシン待ちです。

次回の凪は舎熊藻場再生海区の海中より動画映像アップ予定です。元気なコンブの子供たちに会えるのをお楽しみに。

STVニュースで磯焼け特集

2010年1月29日、STVテレビ夕方のニースで、磯焼け特集が放送されました。
番組HPはこちら
 当ブログの基幹、松永勝彦北海道名誉教授が第一線のフィールドで陣頭指揮している映像も登場しています。
 先日開催の「北海道磯焼け対策連絡会議」でのプレゼンター新日本製鐵㈱の中川部長や藻場再生試験区舎熊沿岸からは、我が増毛漁組の西野憲一組合長も登場です。

藻場再生勉強会報告 その2

moba2010-01-26-1去る1月22日 北海道磯焼け対策連絡会議が札幌で開催されました。
 まず主催者である北海道水産林務部藤島水産局長が開催挨拶。ポイントが明確な開会のお話で始まり、基調講演は東北大学谷口和也名誉教授の「磯焼けを海中林へ」。水圏植物生態学がご専門の谷口先生の今回のお話は、森林専門家宮脇昭先生の潜在自然植生理論にも通ずるところありそうな内容。森・川・海は一体。この考え方は我々、増毛藻場再生の行動基本概念です。
 引続き、事例発表では、増毛漁組・新日鐵チームと積丹古宇郡漁組と北電チームの2例でした。
 今回の協議会には全道各地の研究機関・自治体・漁組・企業関係者など300人近い参加者で、関心の高さが推察出来ます。
 当日の北海道新聞の記事をご参考にどうぞ。 

 水産関係専門情報誌の掲載内容は入手次第アップいたします

藻場再生勉強会報告 その1

 moba2010-01-24-1去る1月19日、水産庁関係の全国漁業協同組合連合会主催「なぎさの守人シンポジウム2010」~藻場・干潟・サカゴ礁・ヨシ帯の保全活動事例発表会~が札幌で開かれました。
 事例6例が披露され、増毛漁組も参加発表致しました。増毛の発表内容はこのブログで紹介しているように、藻場再生に取り組んでいる様子や実績を披露。確実に藻場が回復している模様をこの10年にもわたる変化を写真をまじえて紹介しました。しかしながら北海道・東北地区代表2例には落選し、東京中央大会への切符は残念ながら獲得出来ませんでした。 

事例発表組合は
  1、青森県佐井村 2、北海道歯舞 3、山形県酒田
  4、福島県相馬双葉 5、北海道増毛 6、北海道天塩

審査委員
  委員長 藤田大介(東京海洋大学) 副委員長 乾 政秀(水土舎)他水産庁・全漁連関係者

 moba2010-01-24-2増毛漁組発表者竹内広中氏、大変ご苦労様でした。「継続は力なり」。事業は13年目へ突入しました。増毛藻場再生事業は永遠に不滅です。
 引続き同氏は22日の北海道主催の「北海道磯焼け対策連絡会議」にも出席。この世様子は次回アップ致します。

追伸
シンポジュウム 2010 を掲載
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ニシンの一報は南から

解禁初日小樽海岸からニシン大漁の一報が入りました。
漁模様と市場でのせり模様が道新に載りました。
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 カズノコの完熟まであと少しですが、春告げ魚は味あわねば。増毛人の体はニシンで出来ているのですから・・・・・。
 増毛沿岸も順次解禁です。資源保護のために期間・網目サイズを増毛では自主規制し操業します。
 それではシプレキコール・・・・・
「百年かけて山づくり、呼び戻そう前浜へ! にしんの群来を!!」

海鮮食材と季節感

冬の増毛は厳寒と言っていい。しかしそんな中だからこそ冬の節感漂う海の食べ物はうまい。増毛在住S氏の食卓は・・・・
12月25日 83歳の母の自慢の鮭のいずし
   28日 かじかの子、
1月12日 たらタチ、
   14日 かすべのヌタ・・・・・・・・・
そうそう、そろそろミミコも味わいたいな。増毛では俗に「ミミコ」と呼ぶ「ギンナンソウ」。又の名を「仏の耳」。みそ汁の具にすると潮の薫りがたまらない。地元にいても子供の頃の郷愁も誘う。そんな「ギンナンソウ」の記事が北海道新聞に特集されましたのでアップしておきます。

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隣町留萌の海岸でもギンナンソウを増やす工夫をしています。豊かな浜は皆の願い。この記事の模様は北海道新聞HPの動画にも紹介されています。
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/video-archive/?k=2010011301.html

そろそろ前浜にニシンの便りが聞こえる頃です。そうそう、タコの白子も良い時期です。

藻場再生の勉強会開催日程

moba2010-01-08-1増毛漁組の取組みが2つの会議で事例発表する事になりました。
 1月19日の会議は水産庁関連事業「環境・生態系保全活動-人と海との共生推進事業」で全国水産漁業協同組合連合会の北海道・東北ブロック事例発表会です。

http://www.zengyoren.or.jp/

道内3地区の本事業へ取組事例発表です。優秀事例に選出されますと東京での全国事例発表会です。是非ご声援下さい(一般聴講参加可能)。

 1月22日の会議は北海道水産林務部主催の北海道磯焼け対策連絡協議会での例発表です。東北大学谷口和也先生の基調講演の後、増毛漁組は長年本件に携わってきている竹内広中氏が新日鉄からは当初より担当の中川部長がプレゼンします。(連絡会議構成員会議・一般参加不可)道新1月7日の記事も参考でUP致します。
 発表内容は会議終了後可能な限りUP致します。

海藻利用し産業創出:道新より

 moba2010-01-01-1皆様、明けましておめでとうございます。今年も豊かな藻場づくりの情報を、この北海道増毛町より発信してまいりますので、よろしくお願いいたします。

 さて、昨年10月20日付け北海道新聞の「提言」欄に、安井肇氏の記事が載っていましたのでご紹介します。
 従前雑海藻のガゴメコンブの優位性を発見、商品を発信した第一人者。増毛発の藻場造成基材もガゴメコンブの本場函館銭亀沢漁組海域でお手伝いしています。

参照:北海道大学大学院水産科学研究院准教授 安井肇氏
http://www2.fish.hokudai.ac.jp/modules/labo/content0040.html

「魂の森を行け」をリンク

 山と海はつながっている。海を豊かにするには、まず山が豊かでなければいけない。このブログで何度も訴えてきました。2009-12-14-1
 しかし、日本の山々は、一見繁茂しているように見えるが、実は人工林が多くを占めており、自然の豊かな森ではない。では、どのようにして豊かな森を取り戻すのか?ヒントは宮脇昭氏の実績にある。「魂の森を行け―3000万本の木を植えた男 (新潮文庫)
 当ブログでも何度となくご登場の宮脇昭氏。彼の軌跡をドキュメントした一冊。ノンフイクション作家一志治夫氏の著書です。宮脇・一志両氏のお互いの魅力あふれる一冊。左サイドバー書籍リンクにリンクしましたのでみてください。
 COP15の出席者はこの本を読んでから出席すると会議はもっとスムーズに行ったかもです。

藻場再生増毛の取り組み

 増毛町漁業協同組合は去る12月11日、午後から、増毛町中歌海岸に、魚粕と鉄鋼スラグを混ぜた「肥料」を設置しました。2009-12-17-1その時の模様が留萌新聞に掲載されていますので、アップしておきます。
 新聞は白黒ですので、オリジナル写真も一緒にごらんください。(写真クリックで拡大)

時化の日本海で頑張るコンブのお母さん

小雪舞う外気温度-4.8度、海水温度7.9度の時化の日本海で頑張って放出している舎熊海岸のコンブ母。
 増毛漁組の藻場再生基本方針は、その海域の母藻をより元気にして強い子供達を沢山産んでもらい、藻場を増やす方法です。
 詳しいお話は北大本村先生のページをご参考下さい。

胞子を放出中のコンブの表面写真
2009-12-07-1