調査隊大苦戦

 例年6月初めは、藻場再生試験区の海洋調査作業です。6月5日、日本中の海を観ている海洋調査専門チームが舎熊試験区に9年連続の登場。しかし、今年の試験区はチョット違いました。
 コンブが海岸から沖までビッシリ繁茂。大きいのは長さ4mもありました。コンブが調査員の体に巻付いて潜水調査も大変疲れたそうです。

moba2013-06-05-1

 試験開始以来の最高のコンブの生育でしたが、要因は諸説色々です。あまりのコンブが茂る海岸で関係者はしばし呆然ですが、増毛漁組は今年のウニの実入りが期待でき、夏場のウニ漁の時期が楽しみです。

春の増毛の海より

 今年の冬、積雪量は格段に多い訳ではなかった増毛地区ですが、雪解けはゆっくりで遅いです。
 4月の気温は上がらず、連休は雨や低温が続きました。しかし徐々にやっと春らしい天気が訪れた5月8日、海へ出てみました。
 舎熊地区藻場再生試験区の海面と海中よりの映像です。水温6.7℃、海面いっぱいのコンブ。水中カメラでの撮影は足に絡まるコンブで歩くのも大変でした。大きいコンブは幅80㎜・長さも1,500㎜以上ありました。何度か転びそうになりながらやっと海岸へ戻りました。
moba2013-05-09-1

moba2013-05-09-2

重要な研究

 独立行政法人水産総合研究センター東北区水産研究所、生態系動態グループの紹介ページです。
 グループ長である斉藤宏明先生の研究の一部は、過去にも当ブログで「鉄が海洋生態系に与える影響」をご紹介させて頂きましたが、他にも興味深い研究が多数あります。

詳しくは公式ホームページでご覧ください。

http://tnfri.fra.affrc.go.jp/sosiki/kakubu/group/web_seikan/seikan_home.html

重要な研究

 独立行政法人水産総合研究センター東北区水産研究所、生態系動態グループの紹介ページです。
 グループ長である斉藤宏明先生の研究の一部は、過去にも当ブログで「鉄が海洋生態系に与える影響」をご紹介させて頂きましたが、他にも興味深い研究が多数あります。

詳しくは公式ホームページでご覧ください。

http://tnfri.fra.affrc.go.jp/sosiki/kakubu/group/web_seikan/seikan_home.html

24年度藻場再生工事完工

正式の事業名は水産庁の環境・生態系保全支援事業です。4年目となる事業、今回も増毛漁組にほど近い中歌沿岸に、2月13日、海中施肥施工しました。鉄製箱の中は新日鐵製鋼のスラグと増毛漁組特製醗酵漁粉との熟成スペシャルブレンド品です。
 昨年12月中の工事完了予定でしたが数十年ぶりの大雪と強風で時化が続き、海上作業が延期の連続でしたが、今回なんとか、基材を積み込み沖に入れることが出来ました。
 来年度は事業名が替りそうですが、継続出来るように頑張ります。

moba2013-02-26-2

ニシンの群来

道新のニシンの群来ニース2件UPします。1月25日と2月3日の小樽祝津漁港と忍路周辺沿岸(ヘリコプターからの貴重な映像)の群来のニースです、
石狩湾のニシン漁も順調のようでし、増毛沿岸の漁もそろそろ始まります。増毛での豊漁と群来が観られ事を期待しましょう。干潮の曇り日和に期待が大です。

moba2013-02-15-1

moba2013-02-15-2

寿都町の前浜再生プロジェクトX

先日行われた北海道磯焼け対策連絡会議(2013年1月18日)、沢山の興味深い発表がありましたが、中でも寿都町瀧山課長さんが講演した同町の取組は素晴らしいかったです。
 増毛町がこれまで試験的に実践してきた栄養塩の海中施肥の規模を拡大して、実用レベルにまでシステム化しております。また、その施肥による藻場の結果も対称区とは一目瞭然です。増毛町で培われた技術は、全国的に普及する予感がしますね。
 瀧山課長様のご厚意で、当日使用した20ページ以上のスライドをお借りしました。HPへの公開も快諾頂いていますので、その一部をUP致します。

moba2013-01-27-1 moba2013-01-27-2

moba2013-01-27-4 moba2013-01-27-3

詳しく知りたい方は寿都町役場まで直接お問い合わせください。自治体と漁組の若手職員の体験談は傾聴する価値あります。

24年度北海道磯焼け対策連絡会議開催

2013年1月18日、札幌で北海道磯焼け対策連絡会議が開催されました。
moba2013-01-22-1

 旧知の金森浩一北海道水産基盤整備担当局長の挨拶で始まりました。
 moba2013-01-22-2以前お世話になった、函館水試の赤池氏や中央水産試の栗林氏による「栄養塩対策研究について」の報告の後、寿都町の取組み事例発表が行われました。
 寿都町役場産業振興課の滝山課長による「寿都町の森づくり=浜の活性化に向けて」と題する発表は、増毛の海中施肥の経験事例をさらに発展拡大応用した内容で、素晴らしいプレゼンテーションでした。

 関連記事は入手次第UP続報致します。
moba2013-01-22-3

畠山氏と安倍昭恵さん対談

moba2012-12-26-1このブログに何度も登場する畠山重篤氏。雑誌「歴史通」に連載記事「日本汽水紀行」が載っていましたが、1月号では次期首相の安倍晋三氏の奥さんである昭恵夫人との対談も載っております。歴史通 2013年 01月号 [雑誌]

 記事では増毛など出てきませんが、これまでこのブログで紹介してきた海と鉄の関係が分かりやすく書かれておりますので、是非お読みください。

エコプロダクツ展に海の森づくり出展

 moba2012-12-04-2日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2012」が、12月13日~15日東京ビックサイトで開かれますが、新日鉄住金グループが、今年も海の森づくりのカテゴリーにて鉄鋼スラグ製品であるビバリーユニットを展示すします。

http://eco-pro.biz/ecopro2012/events/E1000.php?id=10442
ご興味ある方は、是非ご来場を。

アムール川の研究

 北海道新聞10月14日の「にちょう特集」で、日中ロ蒙の研究グループが一堂に会した記事が
特集されていました。
 アムール川について話し合いが持たれ、日本からは北大低温科学研究所のチームが参加しています。会合にはアムール川から流れ出る鉄の議論もあったようです。
詳しくは記事をご一読ください。
moba2012-11-05-1

森・川・海の連携

 農林水産環境の機関誌「ぐりーん&らいふ」の秋号(通巻第123号)に東京大学名誉教授太田猛彦氏の記事が掲載されていました。「森・川・海の連携」運動の歴史が良く分かる内容です。当ブログでお馴染みの畠山重篤氏・松永勝彦氏も登場しています。

 詳しいお話は大田先生の最近の著書「森林飽和―国土の変貌を考える (NHKブックス No.1193)」NHKブックスで玉石混淆の議論をお楽しみください。
moba2012-11-03-1