10年間で40回以上増毛に通い、増毛の浜と向かい合ってきた新日鐵住金のT氏(写真手前)。この度、後輩K氏(写真中央)とS氏(写真右)らと来町。11月28日、舎熊や別苅の施肥海岸を視察しました。初冬にしては珍しい好天ででした。この後、札幌の道庁水産林務部担当者と懇談し、これまで10年間の増毛町における藻場再生の経緯や今後の取り組みについて報告しています。
次回来町の春には沢山生い茂ったコンブの海と再会出来ます事が、楽しみです。
豊かな海を取り戻せ!北海道増毛町から発信する最新技術。このHPは増毛漁業協同組合が運営しています。
増毛漁組藻場再生事業も10年間で沢山の方々との出会いが有りました。大学の若き研究者も多い中、北海道大学福嶋正巳准教授の愛弟子、岩井久典君はこの度大阪府立大の助教として赴任です。
月に一度は増毛の実験施設へ福嶋先生と一緒に来られていました。漁船にも乗り定置網体験も一生懸命でした。
腐植物質と藻場再生の研究を引き続きされるそうです、
http://www.marine.osakafu-u.ac.jp/~web01/ob/news/keki/k22/k22-8.pdf
こちらも新日鐵住金の社内誌である「季刊新日鉄住金」。今回発刊Vol.7の24ページから27ページは、「鉄鋼メーカーがこんなことまで?!鉄を利用した海の森づくり」と題して、増毛町の事例など紹介されています。
増毛大好きな北大本村先生の愛弟子小杉知佳主任研究員もアップです。
http://www.nssmc.com/company/publications/quarterly-nssmc/pdf/2014_8_007_all.pdf
社内誌ではありますが、新日鉄住金技報NO339はスラグ特集です。全200ページにわたる技術資料随所に藻場造成に係わる技術報告が有ります。
7ページには「藻場造成用鉄分供給材および海域環境へのスラグの有効性評価技術」のリポートがあり、また79ページから89ページには「転炉系鉄鋼スラグ資材を用いた海域も場造成技術の開発」「スラグ資材の海域適用時の影響評価」と題して、増毛漁組と古くから関係の深い方々のリポートです。
ネットで公開もされていますので、ご一読を
第5回目となりますの北海道磯焼け対策連絡会議が、1月17日札幌市で開催されました。今年は増毛・寿都チームの事例発表は無かったですが、昨年ご講演の中央水産試験場資源管理部、栗林貴範氏の研究が解り易いペーパーで紹介されていました。
会議の締めである意見交換会には、司会が道水産林務部松永課長、パネリストとして総括が原彰彦北大名誉教授のほか専門委員の嵯峨直恒・吾妻行雄・干川裕の3氏らが登壇しました。今年も様々な意見交換がなされ磯やけ対策の広がりに道筋をつけました。
※業界誌の掲載報告・道の公式報告は入手次第アップ致します。今日の増毛の海は少し春らしくなってきました。水中映像もお楽しみに。
栗林氏の発表資料はこちら
北海道日本海側は昭和中期まで大量のニシンが到来していた。日本海側の海藻の栄養は、そのニシン自身が運んでいた!
増毛漁組の藻場再生事業も15年目。今年も11月25日、別苅海岸で海中施肥が実施されました。継続は力なり=そして試験海域も初期の海岸へ
ここで、少々おさらい。私達の藻場再生事業の基本理念をちょっと整理してみましょう。
次の資料で技術面を再確確認。
発酵魚粉と表面改質製鋼スラグの混合物の製造方法、及び、藻場造成方法
1998年、北海道大学 松永勝彦教授から始まり、これまで沢山の方々にお世話になつての藻場再生事業。ここまでご協力いただいた皆様のお名前など年代順に整理し、順次掲載予定です。
2013年8月20日、和歌山市議会ご一行が来町され藻場実験域など視察されました。
引き続き10月2日、今度は和歌山県議会議員ご一行様が来町されております。今回は和歌山県議会農林水産委員会の県外調査で、県議会議員6名と県農林水産部長や水産振興課長ら12名が参加されました。
始めに増毛漁協の事務室で、新日鐵住金(株)の木曽氏により「鉄分供給ユニットを用いた藻場造成技術」と題した講演を行いました。
講演では、鉄鋼スラグの説明から始まり、平成16年舎熊海岸での実験効果検証や和歌山県田辺市での実験効果検証の話がありました。
その後、舎熊海岸に移動し現地視察を行いました。10月ということで、昆布はわずかしか生えていませんでしたが、ご一行は打ち上げられた昆布の厚みに驚いている様子でした。