北大Dr. 工藤勲氏「海は、鉄不足?」 

北海道大学の工藤勲先生のご研究は、増毛漁組の藻場再生事業の取り組みには大変参考になる事ばかりです。西岡純先生共々今後もご活躍ご期待申し上げます。

工藤勲先生のご紹介関係ページと海と鉄の話へリンクさせて戴きます。
http://www.hokudai.ac.jp/bureau/populi/edition15/P04_P05_u.htm

追伸
 増毛の海も春らしくなってきました、近日中に藻場再生試験区の海中ハイビジョン映像をお届け致します、お楽しみに。

磯焼け対策連絡会議報告

先日1月20日札幌で行われた平成23年度全道磯焼け対策会議の模様が水産北海道2月号に掲載されました。北海道水産林務部金森局長が挨拶しております。
詳しくは月刊水産北海道の鈴木記者の記事をご参考ください。

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moba2012-03-06-420年以上も前の事ですが金森局長は1年間、増毛漁組で道職員現場研修をしており、その時を昨日のように思い出します。討論会担当課長の富岡氏にも留萌局水産課長時代増毛漁組の藻場再生事業スタート時お世話になりました。思い出の4人で1枚でした。

トドさん参上

増毛漁組海域になじみのトドが襲来しました。歓迎されない迷惑なお客さんです。生物学的には国際的に希少動物とされています。
 
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トドは大変頭の良い。新聞では軽く書いていますが、嘘のようなホントの話たくさん有りまする。
増毛の浜で漁師の人から直接話を聞くと朝になるくらい多くの話題を提供してくれます。
 トドはたくさんのエサを捕食するので、漁師と敵。海の資源が豊富でなく仕方ないですかが、でも網壊さないでください。
 ニシン漁はこれからなので、トドさん、ニシン獲らないで頼みますよ。トドの食事代を国連に請求しますよ。
 トドの漢字は「鯔」て書くらしい。魚を留る・・・ホントは魚へんに止めるが良いでないの。

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漁組青年部活動

 当漁組青年部が活動の一つ「漁師の力水」で、全国大会(東京)で発表の機会が与えられました。「漁師の力水」は増毛の酒蔵で造られた日本酒「国稀(クニマレ)」を、漁をする船に積み、波で揺られた酒。

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 何故船で揺られたお酒が美味しくなったか学問的推察は諸説ですが漁業の町増毛の次の時代を背負う青年部の活動です。
 昔から「かわいい子には旅をさせろ」で御座います。
 うまい肴と酒そしてニシンもすぐそこ小樽沖まで来ています。
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国際森林年:畠山重篤氏「フォレストヒーローズ」に

増毛にもお越し頂いて、いろいろレクチャーしてもらいました「森は海の恋人」の宮城県気仙沼市の畠山重篤さんが、この度、国際森林年「フォレスト・ヒーロー」に選ばれ、ニューヨークの国連本部で表彰されました。

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毎日.JP http://mainichi.jp/life/ecology/news/20120209k0000e030178000c.html

47news http://www.47news.jp/CN/201202/CN2012020901001098.html

 震災で津波の被害を受け、現在復興にむけ努力中の畠山さんに、増毛からも応援いたすとともに、今回の表彰に対して心から敬意を表する次第です。

「沿岸生態系保全に向けた海の緑化技術の最前線」シンポジウム

moba2012-02-03-1去る2012年2月2日、東京大学において、「沿岸生態系保全に向けた海の緑化技術の最前線」シンポジウムが開かれました。
その中で、増毛町舎熊海岸にて行った藻場回復実験に用いたこともある鉄鋼スラグと腐植物質からなる「鉄分供給ユニット」の実験の事例が、それぞれ山本特任准教授(東京大学)、堀家氏(㈱エコ・グリーン)から講演、報告が行われました。
また、新日本製鐵㈱からは同じく鉄鋼スラグを用いた海域環境改善技術についての事例報告がありました。内容は深掘窪地をカルシア改質土を用いて浅場造成を行い、その後海域状況の報告です。
※カルシア改質土とは、軟弱な浚渫土にカルシア系改質材(鉄鋼スラグを原料として成分管理と粒度調整を施した材料)を混合することで、浚渫土の物理的、化学的性状を改善した材料であり、干潟・浅場造成材や深掘り窪地の埋戻し材等の海域環境修復や港湾工事等への用材として活用可能な材料。

紺野美紗子さんファン

慶応文学部からNHKの連ドラの主役、そして今日は国連開発計画親善大使スチール缶リサイクル協会の特集で「海の多様な生物を育む゛鉄のチカラ゛」の紺野美紗子号特集に増毛の藻場再生事業の様子が沢山出てきます。

事業当初より担当の新日鉄㈱木曽氏は勿論出演しています。日本中ずいぶんと増えたものです。

なぜ紺野美紗子さんでこのページがリンクしたか、実は私妻の影響で韓流ドラマにハマっています。それも時代物に、内容はともかく女優さんがみんな叔父さんの好みんです。チャングム・ホジュン・トンイ出演の女優さんの顔て紺野美紗子さんの時代の日本の女優さんによく似てます。観ていて落ち着くでしょうかね。

ニシン漁解禁なるも

 増毛漁組海域のニシン漁が解禁になりました。増毛の漁師にとってニシンは特別な魚です。解禁後誰が初出荷・大漁するかのプライドがかかっています。
 今年も少ないながら初出荷は若手のホープ平館君でした。詳細は日刊留萌記事をご参考に。
 今日現在、魚はまだ積丹沿岸にいて増毛まではもう少し待ってねと、ニシンから連絡が入る増毛の長老漁師がいるとか。

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橘湾中央漁協と海守

記事は去年12月とやや古いですが、長崎県でも鉄分供給による藻場再生実験を開始した記事が掲載されましたのでアップします。

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※海守とは・・・
日本財団が(財)が海上保安協会や海上保安庁と協力して民間人による広域ボランティア活動である『海守』を設立しました。海上保安庁への情報提供や、海洋環境保全活動など「きれいで、安全で、豊か」な日本の海を守るためにさまざまな活動しています。
HPはこちらhttp://www.umimori.jp/pc/index.html

先進のその先へ

 水産北海道2012年新春号に増毛漁組が取り組んだハタハタ資源回復の記事が掲載されています。㈱エコ二クスと寒地土木研究所との共同研究に当組合も協力しています。これまで紹介してきた施肥事業での藻場再生技術が完成するまでの資源回復の一つの方法です。
 詳しい内容は鈴木敦吉記者の取材記事をご一読ください。
 施肥基材を注入したブロックその上に人工海藻の設置、挑戦の価値ありと思います。
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 ニュースとしては遅くなりましたが昨年秋の増毛漁組の舎熊藻場再生試験海域沖でのハタハタ漁で久々の大型魚の水揚げの記事もアップします。この海域では5年前の藻場再生工事の翌年、海中調査でコンブの中から突然現れたハタハタ稚魚の群れが写った写真を思い出しました。

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ニシン漁解禁せまる

 2012_1_11道新日本海北部沿岸のニシン漁は、1月10日小樽沿岸がすでに解禁されました。この漁模様の記事が11日の道新一面に掲載されていました。一尾350gを超える大型のニシン揚がったようです。
 増毛沿岸の解禁日は1月15日。ほんとうに待ち遠しいですね。
 現在、増毛漁組ニシン漁師の匠とニシンプレゼント企画を検討中です。詳細は近日中に当ブログでご案内予定です。お楽しみに。

新春コンブの森より海中映像

moba2012-01-08-1増毛漁組藻場再生舎熊試験区のコンブの森より海中ハイビジョン映像をお楽しみください。撮影した1月8日午前11時は曇り、外気温-2.3℃、水温4.4℃でした。コンブ以外の海藻も多数で、岩のりが多かったです。石が大変滑りやすく、歩くと転びそうでした。また、海藻を食べるツブ類の多い事も驚きです。それでも海藻たちは元気にびっしりユサユサと波にたなびいていました。早くコンブの子どたちと会いたいものです。

それではしばし辰年である新年の竜宮の世界へご招待します。

北海道磯焼け対策連絡協議会23年度開催予定

北海道磯焼け対策連絡協議会23年度会議が平成24年1月20日(金)札幌で開催されます。今回の基調講演は昨年増毛の藻場再生試験区を視察いたしました東北大学の吾妻行雄先生です。その後引き続き美国・神恵内・上ノ国の取り組みなどの報告が予定されているようです。
 詳しくは北海道水産林務部水産振興課研究普及グループをご覧ください。
 増毛漁組・新日鉄㈱チームの報告は今回ありませんが、会議には構成員として出席しますので、内容報告及び関連記事は後日UP致します。

 今年の元旦は快晴・凪で最高のコンデションでした。舎熊藻場再生試験区の海中より新春のご挨拶を申し上げる予定でしたが、前日のおとそが抜けず、新年のご挨拶が出来ず失礼いたしました。近日中に初春の海中の様子を報告致します。

新機材で水中撮影

1ヶ月ぐらい前に入手した水中撮影用機材
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VIO POV.HD

 当方の使い勝手に手作りしました。

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冬の増毛の海では悪天候が多く撮影チャンスがやっとでも厳しい。
でもこの寒い海でもコンブのお母さん(80cm位)は頑張っていました。新しい芽は石についているかもしれません。
今回は初撮影ですがだんだん上手くなりますのでお楽しみに。

ますます森は海の恋人

去年の東京大学の全学ゼミナールに参加された東京大学先端科学技術研究センター特任研究員の松本真由美さんが、宮城の畠山重篤さんを訪ねたようです。

松本真由美のエコ教科書

地震、津波の災難の中、それでも前向きに乗り越えようとする畠山さんのバイタリティーに感服。増毛からも応援いたします。
また、本日放送予定NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で畠山さんが出演されるようで、こちらは必見ですね。

復興の海へ

 海岸の広い日本の漁師は全道全国みんな密接な関係を持っています。増毛沿岸の主力の一つは、ホタテ半成貝の出荷ですが、11月18日この度は3.11の震災復興に頑張っている宮城県雄勝町へホタテ貝を出荷しました。雄勝町と増毛漁組ホタテ部会とはすでに10年以上のお付き合いです。震災後、増毛町・漁組・ホタテ部会はすぐに義援見舞い金を届けたりしました。復興にも協力すべく今度は漁業への直接的支援です。
 先日、雄勝町の関係者がわざわざ来町されました。
 増毛の元気なホタテ貝は、周囲を山に囲まれた雄勝湾にお引越しです。雄勝湾はミネラル分豊富な伏流水が湾内へ流れ込むことで、大きく甘みがある高品質のホタテ貝が育つそうです。

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施肥事業工事

 増毛漁業協同組合の施肥事業工事が組合員の漁船で12月2日行われました。中歌海岸でのこの事業は3年目です。今年は凪のタイミングで例年より早く作業が終了しました。
 増毛での海中施肥事業は、水産庁藻場干潟保全事業で栄養分と鉄分の添加方式です。今回も増毛町内の水産系残渣と製鋼スラグの醗酵施肥材の海中施肥を組合員の労力と漁船で行いました。
 さらに今年は昨年までの施肥箱に追加事業も試みました。施肥箱1個には240Kgの施肥材が入っていますが、追加事業は50Kgの基材入り麻袋をダイバーが海中で作業します。
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 海中の状況写真は後日報告します。