10月14日付け北海道新聞記事より。
留萌開発建設部は先ごろブルーカーボンの勉強会を開催しました。講師は増毛の藻場再生海岸を数年前より視察されたブルーカーボン研究の第一人者である国立研究開発法人「海上・港湾・航空技術研究所」の桑江朝比呂沿岸環境研究グループ長でした。
日本製鉄㈱小杉知佳研究員も今回の勉強会ほアシストしています。詳しい内容は記事内容を。
![](http://moba.ws/wordpress/wp-fileupload/2022/10/道新2021-10-14-1017x1024.jpg)
豊かな海を取り戻せ!北海道増毛町から発信する最新技術。このHPは増毛漁業協同組合が運営しています。
4月6日、日本製鉄㈱スラグ事業・資源化推進、近藤室長と赤司部長代理が増毛海岸を視察しました。ご案内役は20年間増毛通いの堤氏(現日鉄総研)です。時化模様でしたが、阿分・舎熊・別苅の海岸をそれぞれ観察。
その後、増毛町と増毛漁組とで新年度の藻場再生事業計画の打ち合わせを行いました。
役場では堀町長、担当の坂口氏と打ち合わせし、漁組では相内専務・中鉢参事らと会談し浜各所からの要望に応える等を検討する内容でした。
3月に入って北海道北西海岸の浜では、ニシンのニュースが沢山聞かれます。まさに春告げ魚です。3月7日、道新記事には小樽市朝里海岸から、ニシンの群来の航空写真が掲載されていました。(写真クリックで拡大)
この記事の少し後には増毛海岸でも群来は見られましたが、残念ながら写真は撮れませんでした。続いて3月22日の道新記事には、ニシンが豊漁でサイズも大型とのニュースが掲載されました。
相変わらず石狩方面の浜ではニシンが豊漁との事でしたが、ここ4・5日前より増毛浜でも少しずつ獲れ始めてきました。3月31日、増毛のニシンもこの日からは本格的に大漁だとの知らせが入るようになりました。少し曇りで干潮の舎熊沖にニシンが来たようです。
名手の浜小屋はニシンを網から外す作業で大忙しです。また明日が楽しみです。
11月21日、積丹半島の泊海岸で行われてた藻場再生事業の工事を増毛の相馬氏が見学しました。
相馬氏は増毛町藻場再生事業を最初から見つめてきた名人物。
泊漁組の泊海岸では数年前から増毛漁組と同様の施工方式で、海岸の藻場再生を行っていて、その実施する藻場繁茂海域は年々広がり、成果も確認されています。
泊漁組は時化が続く合間の11月21日、波打ち際に施肥袋を埋設する工事を実施。
工事は地元ヤグチダイバーの高階所長他3名で午前9時より開始され、池森泊漁協組合長や泊村関係者、日鉄総研堤氏、全国水産技術協会笠原氏らが立会い、予定通り終了しました。
立ち会った相馬氏は、泊村の熱意ある取り組みに関心し、増毛でも一層の藻場再生取り組みの必要性を感じたということです。
11月4日増毛町役場会議室で、堀増毛町長も臨席して頂き、役場担当者と携わった技術員らで、藻場再生事業新海域における事前調査の報告会が行われました。海域で藻場再生の効果を確認するには、基材投入前後で同時期に調査する事は極めて重要です。
事前調査はとかく軽視されがちですが、増毛町での藻場再生事業の実証海域で今回ほど本格的な事前調査が行われたのは初めてです。
当日は初冬の貴重な凪の日で、残念ながら漁業者の出席は叶いませんでしたが、役場担当者他今後の事業継続の必要性や方向性など熱心な報告会となりました。
北海道大学大学院水産科学研究院、水田浩之教授による昆布のお話です。昆布に関するやや専門的なお話ですが、出汁の話から詳しい生態までご興味ある方は必見です。
https://spark.adobe.com/page/LGYfL37cp9QJi
またさらに詳しい水田浩之教授によるお話。
「コンブ胞子体の成熟機構解明」
https://repun-app.fish.hokudai.ac.jp/course/view.php?id=601
上記よりかなり専門的なコンブの研究資料です。増毛漁組藻場再生事業20年の事業にとって力強い内容でした。
ぜひ一読を
増毛漁組の藻場再生事業への取組は20年目を既に経過しました。
今年度は堀増毛町長の提案で新しい施肥基材を使用し、設置方式も工夫しながら進めました。
また、今回は漁業者も積極参加しています。
袋詰めした基材は、漁業者によって船に搭載され、推奨海域へ自分たちで海に投入しました。
以前から水中設置されているタートルブロックの中にめがけて基材袋を入れてみました。
水中動画はこちら(増毛漁組阿分実行組合代表、田辺康光氏撮影)
7月31日、故北大福嶋先生の愛弟子である岩井先生(現在は金沢大学)と大阪大学から北大の助教中屋先生お二方が視察に増毛へ来られました。
岩井先生は過去何度も増毛へ福嶋先生と同行されてましたが、中屋先生は初増毛。
今回はお二人で藻場再生海域を水上ドローンを駆使して詳しく観察されていました。
中屋先生には今後も度々の訪増毛ご期待です。
日本製鉄が海藻を活用してCO2削減しようとする記事が5月26日付の道新に掲載されています。
増毛漁組が海藻を増やす事業を最初に始めたのは約35年前。当時から減少していた沿岸資源(コンブ・ウニ・アワビ等)をどうにか回復できないかいろいろ模索していました。また海藻を増やすことにより、ニシンやハタハタの産卵場所の確保して、漁獲向上を目標に、投石など取り組んでいました。
20数年前からは、海洋汚染防止法を遵守したうえで、不要水産資源を活用して始まった「水産加工による廃棄物処理の生成品」の海岸施肥埋設などを取り組みました。
またこの水産資源の回復事業が、副次的要素としてCO2固定能力が高いことも併せて注目されるようになりました。
増毛漁組の藻場再生事業の推進でも当初から大変お世話になりました室蘭の北大研究機関の本村先生は、早い時期から石油は海藻が作ったと申しておりました。
4月17日、ニシンの群来があった増毛町別苅オタルマナイ浜に調査チームの水中カメラが入りました。
産卵から一週間目の4月23日撮影です。当日は水温7度、留萌振興局水産関係者・増毛漁組職員かの見守る中、水中をのぞき込むと、おびただしく沢山の受精卵が海藻(スギモク)に付着して波に揺れている映像が撮れました。
孵化予定日は5月5日の子どもの日です。なんとおめでたい日に。全部オスという事はないでご安心を。
なお、本映像の提供は増毛漁業協同組合、撮影はヤグチダイバーの高階琢也氏です。